さんいん散歩
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神社仏閣

美作国一宮の「中山神社」を参拝しました。

 

 

美作国一宮の「中山神社」を参拝しました。

 

 

本日は、岡山県津山市一宮695にあります中山神社をご紹介させていただます。

中山神社は、美作国一宮として古くから崇敬されてきた格式高い神社です。主祭神は天照大神の鏡を造ったとされる鏡作大神で、縁結び、厄除け、家内安全などのご利益があるとされています。

本殿は、国指定重要文化財に指定されています。入母屋造妻入・檜皮葺の豪壮な造りで、中山造と呼ばれる美作地方独特の建築様式を見ることができます。

境内には猿神社(さるじんじゃ)があり今昔物語二六巻にみえる「中山の猿」の霊を祀るとされ、現在、猿田彦神として祀られる。牛馬の安産守護の神として信仰を受け、今も尚、ぬいぐるみの小猿を奉納する風習が残る地元では有名なパワースポットです。

 

『今昔物語集』第26巻7話には、次のような話が残されている。(日本伝承大鑑より

中山神社の祭神は“猿”であるが、毎年、未婚の処女を生贄として供えていた。その年もある家の娘が生贄に選ばれた。そこへ東国からやって来た男が用あって、その娘の家を訪ねた。男は泣き伏す娘を見てその事情を問い、娘を貰い受ける代わりに自分が死のうと言い出した。ならばと両親は男を娘の婿とした。

男は犬を使って山で猟をすることを生業としていた。男は飼っている犬の中から2匹を選りすぐり、密かに猿を生け捕りにしては食い殺す訓練を重ねた。その甲斐あって、2匹は命ぜられなくとも猿を見ると飛びかかって噛み殺すまでになった。

そして祭りの日。生贄を入れる長櫃が到着すると、男は刀を携え、2匹の犬を脇に置いてその中に入った。何も知らない村の者は長櫃を社に運んで、扉を閉めた。間もなく人ほどの大きさの大猿とその配下100匹ほどの猿が社に現れた。そして俎や調味料を準備して、やおら長櫃を開けようとした。

その瞬間、長櫃から男は飛び出すと大猿を俎に押し倒し、その首に刀を当てると、「お前らが人を喰うように、お前の首を刎ねて犬の餌にしてやろう」と言い放つ。大猿は恐怖に怯え命乞いをするが、男は意に介さない。そうしているうちに、2匹の犬はあたりにいる子分の猿を次々と噛み殺していく。逃げ延びた猿が泣き叫び山全体が騒然となる中で、男は「お前が神であるならば、俺を殺してみよ」とさらに大猿に迫った。

そのうちに社の外に待機していた神主の一人が神懸かり「我は今日より生贄を取らず、殺生をしない。またこの男に危害を加えるようなことをしてはならぬし、生贄となった女とその家族にも手を出してはならない。とにかく我の命を助けたまえ」と懇願しだした。だが男はこれを無視し、ただ「猿を殺して、自分も命を絶つ」と言い張る。神主たちはあれこれと言い含め、ようやく男は大猿を解き放したのである。そしてそれ以降、生贄を出すことはなくなり、男をはじめその家族も平穏に暮らしたという。

現在でも、中山神社の本殿の裏に当たる位置に猿神社と呼ばれる小祠が祀られている。さほど距離はないが、社殿付近と比べるとあまり人の手が加えられておらず、切り立った斜面を登った場所にある。それはあたかも神社の奥の院のような印象を受ける。『今昔物語集』に描かれた“猿神”とは、おそらく現在の中山神社が勧請される前にあった自然崇拝の象徴ではないかと想像を逞しくする。 (日本伝承大鑑より)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても気持ちの良い神社でした。今回は猿神社の写真を収めることが出来ず残念ですが、次回の機会があれば写真を収め掲載させていただきたいと思います。

ご参考になれば幸いです。

ご覧になっていただき、ありがとうございました。。。

 






 

 

 

 

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