「仏教」とは?どんな宗教?その疑問に簡単にお答えします。
日本人になじみの深い「仏教」。お寺に行ったり、葬式などでも多くの日本人が関わったことがあると思います。ですが「仏教」は、知ってるけどよくわからない、という、方もいらっしゃるかと思います。そんな方に、簡単にお答えします。
ご参考になれば幸いです。
「仏教」とは?
仏教とは、簡単に言うと「仏」(ほとけ)の教えです。
では、その「仏」とは誰かといいますと、仏陀(ぶっだ)のことを指します。
仏陀には、「真理を悟った人・真理に目覚めた人」という意味がありますが、他の呼び名として「ゴータマ・シッダールタ」「釈迦(しゃか)」「釈尊(しゃくそん)」などがあります。
仏教とは、2500年前のインドで、仏陀を開祖として説かれた教えです。世界三大宗教の一つと数えられ、その信者は、約4億人に及びます。
西暦538年に日本に伝わり、聖徳太子が日本仏教の基礎を築かれたといわれています。
現在、日本では仏教の宗派が多数存在し、宗派ごとに開祖やご本尊が違うなど、複雑になっています。
仏教の教え
仏教の教えの基本は、人生には8つの苦しみ(八苦)があり、それとどう向き合い、どう乗り越えるのかというのが、教えの基本となります。
八苦とは、
- 「生」 生まれて生きること
- 「老」 老いること
- 「病」 病気になること
- 「死」 死ぬこと
- 「愛別離苦」 (あいべつりく)愛する人との別れ
- 「怨憎会苦」 (おんぞうえく)嫌う人と会わなければならないこと
- 「求不得苦」 (ぐふとっく)望むものが得られないこと
- 「五蘊盛苦」 (ごうんじょうく)心と身体を満たせないこと
八苦への対処法は、八正道を実践することとされ、八正道とは、正しい見方、正しい考え方、正しい言葉、正しい行い、正しい生活、正しい努力、正しい意識、正しい精神の安定の8つを指し、仏教の修行において基本になるものです。
仏教の種類
仏教の種類は、大きく分けると2つになります。「上座部仏教」(少数の人が救われる)と「大乗仏教」(多数の人が救われる)です。
日本国内で信仰されている仏教の宗派のほとんどが「大乗仏教」です。
仏教の宗派
日本の仏教には数多くの様々な宗派が存在し、伝統的な仏教の宗派としては、華厳宗、法相宗、律宗、真言宗、天台宗、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の13宗があります。多すぎてよくわかりません。。。
宗派名 開祖 別名 生年-没年
真言宗 空海 弘法大師 774-835
天台宗 最澄 伝教大師 767-822
日蓮宗 日蓮 立正大師 1222-1282
浄土宗 源空 円光大師 1133-1212 法然
浄土真宗 親鸞 見真大師 1173-1262
融通念仏宗 良忍 聖應大師 1072-1132
時 宗 智真 証誠大師 1239-1289 一遍
臨済宗 栄西 千光法師 1141-1215
曹洞宗 道元 承陽大師 1200-1253
黄檗宗 隠元 真空大師 1592-1673
仏教の信仰対象
信仰対象は、それぞれの宗派によって違いますが簡単にご説明しますと、
仏陀(お釈迦様)
如来(にょらい) 大日如来、薬師如来など
菩薩(ぼさつ) 十一面観音菩薩、弥勒菩薩など
明王(みょうおう) 不動明王、孔雀明王など
天部(てんぶ) 帝釈天、毘沙門天、大黒天など
ということでたくさんいらっしゃいます。。。
それらをすべてひっくるめて「仏さま」と呼んでいます。
仏教の経典
経典というのは、それぞれの宗教で基本的な教えが書かれたものです。その代表的なものが、般若心経、法華経、浄土三部経、パーリ仏典になります。
以上「仏教」とは?どんな宗教?仏さまとは?その疑問に簡単にお答えします。」でした。
ご参考になれば幸いです。
ご覧になっていただき、ありがとうございました。。。